先日、12/19(日)にkara-Sのスタジオスペースにて、dotFes2010アーカイブ展 特別講演
『webの技術でインスタレーション開発する方法』を開催いたしました。

11/14に(日)に東京の3331アーツ千代田にてにて開催された「dotFes 2010」。
出展者の『くるくる研究室』さん『ワン・トゥー・テン・デザイン』さん『ココノヱ』さんに加え、
FlashやActionScriptを中心にした情報共有をしておられる集まりである『大阪てら子』さんという面々を
お迎えし、イベントの裏話や技術の解説、インスタレーション作品の発表などをして頂きました。

今回はその様子を振り返ってみたいと思います。

開場時間である16時をまわる前から既に何名かの方が開場入り口付近にちらほら。
開場してからは入場の為に一時長蛇の列が出来ました。

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列が会場の中へと消えて、始まったのは一番手の『くるくる研究室』さん。

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写真は左から、原央樹 さん、えとうゆうこさん、尾崎俊介さん。

トーク内容は大きく2つ。
1つ目は、電子工作を始めたい方へ 「LEDOLL」ができるまで

電子工学にかわいさと簡単さという要素を加える事で、気軽に体験できる
敷居の低ものにしようというねらいの「LEDOLL」。
キャラクターデザインの経緯をお話頂きました。

2つ目は、「がちゃったー」

先ほどの「LEDOLL」を購入する事のできるガチャガチャマシン「がちゃったー」。
Twitterのbotと連携していて、ガチャガチャを購入すると「がちゃったー(@gachatta)」が
毎度様々な発言をつぶやきます。

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購入されたがちゃがちゃのカプセルが圧力センサーを刺激し、そこで起こる電圧の変化を
利用するといった仕組みの解説をして頂きました。

最後に、くるくる研究室の作品の作り方として、
・とりあえず、つくる
・追いつめる
・改良する
という3つを挙げていました。

50名を超える人数がいる空間が少しづつ熱気をおびてきています。

そして次は『ワン・トゥー・テン・デザイン』さん。

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写真は左から、河合育夫さん、長井健一さん、真辺浩二さん。

「CREATIVE IS PHYSICAL BATTLE」開発の裏側 というテーマでお話頂きました。

まずは自社サイト上にある、格闘ゲーム「CREATIVE IS ENDLESS BATTLE」を
プレイしながら会社の理念を紹介。

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しかしながら現場では、そういった「理念」や「想い」だけではなく「体力」も必要。
そんな綺麗な流れで登場したのが、「CREATIVE IS PHYSICAL BATTLE」。

サンドバックに仕込まれた手作り圧力センサーへの直接的な打撃で、
ゲームの中のキャラクターが技を繰り出す
といった非常にシンプルでわかりやすい展示です。

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重たく扱いづらいサンドバッグの改造や、プレイヤーの打撃とCGキャラクターの
動きのタイミングのシンクロ等のお話をして頂きました。

格闘ゲームのお話の後、こちらも格闘を連想させる懐かしいBGMが!?

アニメ ドラ●ンボールの劇中歌に合わせて始まったのは、
今回の特別ゲスト『大阪てら子』さん。

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写真は左から、木村幸司さん、水口卓哉さん。

BGMに合わせ、なんとスピーカーのお2人はいきなりスーパーサ●ヤ人に!

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なんだあれは?と皆さんの興味が集中したところで見覚えのあるタイトルイメージが。

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これが今回のトークテーマ 「flKinect」〜FlashでKinectハック〜 です。
kinectは、プレイヤーの位置、動き、声、顔を認識し、直感的な動作でプレイできるゲームシステムです。
それをFlashで利用する事が出来るというアプリケーション「flKinect」について発表して頂きました。

これを用いて、カメラで自分をモニタ上へ映しながら画面の中でスーパーサ●ヤ人になっていたんですね。
さらに自分の姿をリアルタイムで映像に合成し、PVの中のP●fumeと一緒に踊るなんて事も。

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ちょっとだけ未来を感じました。

P●fumeとダンスもして熱気立った会場にはクーラーがつきました。

そして最後にお話して頂くのは、岡山からお越しの『ココノヱ』さん。

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画像は左から、やまだじゅんやさん、宗佳広さん。

「撃墜王ゲーム」開発の裏側 についてです。

自分で描いたイラストが縦横無尽に飛び回り対戦するといった漫画の中のような出来事を
現実世界で実現された夢のある展示です。

そんな「夢」がどうやって構築されているのかという解説をして頂きました。

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イラストに描かれたカードをモニタの上に置くと、モニタを俯瞰するように設置されたカメラが
カードを読み込むといった仕組みだそう。自分が今描いた物が動き出すこの感動は、
理屈を知ってもやっぱり消えません。

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ちなみこの仕組みはAIR2.0とOpenCVというソフトをNativeProcessで相互通信することで
動作しているようです。

「撃墜王ゲーム」家に1台欲しいです。

こんな感じで4つのセッションをお話頂きました。
テクニカルなお話でありながらも、作り上げられたものを見てみると
「がちゃがちゃ」であったり「格闘ゲーム」、「スーパーサ●ヤ人」や
「キャラが動いて戦うカードゲーム」と、子供の頃のワクワクしたものをみなさんの
原動力の中に感じました。

今回ご紹介した
「LEDOLL(がちゃったー)」
「CREATIVE IS PHYSICAL BATTLE」
「撃墜王ゲーム」
は、12/27(月)まで、kara-Sのギャラリースペースにてお楽しみ頂けます。


[スピーカー]
くるくる研究室
ワン・トゥー・テン・デザイン
大阪てら子
ココノヱ